2022/08/17
世界中でSDGsへの注目度が高まる中、SDGsへの積極的な取り組みをアピールする企業も増えてきました。
手軽にSDGsを取り入れたい企業には、環境配慮型の名刺の導入がおすすめです。
本記事では名刺でSDGsの取り組みを伝える方法やメリット、具体的な使用例について紹介していきます。
【目次】
■企業に求められるSDGsへの取り組みの重要性とは
■SDGsを名刺から取り組む5つのメリット
・1. イメージアップやブランディングにつながる
・2. アイスブレイクに活用できる
・3. 新ビジネスにつながるケースも
・4. 手軽にSDGsに取り組める
・5. 継続的にSDGsに取り組める
■SDGsの説得力を伝えられる名刺の素材や製法とは
■最適なSDGsロゴの使用方法について
■名刺でもSDGsの取り組みをアピールしよう
SDGsとは持続可能な開発目標のことで、2015年9月に国連で開催されたサミットにおいて定められました。
持続可能な世界を実現するため、2030年までに以下のような17の目標の達成が求められています。
・貧困をなくそう
・飢餓をゼロに
・すべての人に健康と福祉を
・質の高い教育をみんなに
・ジェンダー平等を実現しよう
・安全な水とトイレを世界中に
・エネルギーをみんなに そしてクリーンに
・働きがいも経済成長も
・産業と技術革新の基盤をつくろう
・人や国の不平等をなくそう
・住み続けられるまちづくりを
・つくる責任 つかう責任
・気候変動に具体的な対策を
・海の豊かさを守ろう
・陸の豊かさも守ろう
・平和と公正をすべての人に
・パートナーシップで目標を達成しよう
SDGsに定められた17の目標には、具体的な169のターゲットと成果をチェックするための232の指標が設定されています。
多くの指標の中から、自社のスタイルに合ったものを選んで取り入れるのがよいでしょう。
SDGsへの注目度は世界的に高まっており、日本国内でも多くの企業がSDGsを意識した取り組みに着手しています。
SDGsに企業の貢献が求められるのは、企業の協力無しでは達成できない項目が多いためです。
たとえば現代は、世界的な地球温暖化や食糧不足といった問題が発生しています。
水害の発生や海水温の上昇など、気候変動による影響は計り知れません。
難題といえる環境問題や社会の課題に対して、個人がアクションを起こすのには限界があります。
企業が積極的にSDGsに取り組むことでイノベーションが生まれ、解決への足がかりが作られていきます。
また、SDGsをビジネスチャンスの一環と捉える企業も少なくありません。
SDGsにおいて言及されている社会課題はいわば、地球規模の需要と考えられます。
SDGsで求められる項目に企業が取り組むことには一定の需要があるといえるでしょう。
適切な取り組みを導入すれば、SDGsに貢献しつつ自社の事業拡大にもつなげられます。
具体的にどのような活動が必要とされているのかを見極め、効果的に運用していきましょう。
企業がSDGsに取り組むための手法は数多く考えられます。
まずは名刺という小さな部分からSDGsへの取り組みを始めてみましょう。
名刺でSDGsをアピールすることには、以下のように多くのメリットが考えられます。
環境問題に関心を持つ企業や消費者は多いものです。
近年では、環境への配慮が足りないと判断された企業は大きくイメージがダウンする上、状況によっては糾弾されることもあるのです。
逆に、企業がSDGsに積極的に取り組んでいれば評価は自然に上がっていきます。
名刺を通してのSDGs活動という小さな工夫が、大きな収益向上につながっていく可能性もあります。
企業イメージの向上やブランディングのためにも、ぜひSDGsへの取り組みをアピールしてみましょう。
名刺にSDGsロゴを取り入れ、これをアイスブレイクとして活用する手法もあります。
アイスブレイクとは初対面の相手と話すときの緊張感をときほぐすことです。
ビジネスにおいて最初に行われる名刺交換のタイミングで効果的なアイスブレイクができれば、その後の良好な関係構築につながりやすくなります。
名刺にSDGsのPR文やロゴが記載されていれば、これをきっかけに話を膨らませることができます。
名刺に取り入れたSDGsはアイスブレイクの話題として活用できるだけでなく、企業の取り組みをアピールする効果的な営業にもつながるのです。
SDGsや環境保全活動に力を入れているというアピールによって、これまでとは異なる業界との接点ができることがあります。
名刺交換がきっかけで新ビジネスが生まれたり、企業の経営に画期的な視点がもたらされたりする可能性が考えられるのも、名刺をきっかけにしたSDGsアピールの魅力です。
SDGsへの取り組みが必要と分かっていても、企業が具体的な手法を効果的に取り入れるのは難しいものです。
名刺によるSDGsは、環境に配慮した紙を使うという比較的簡単な方法で行えます。
他の取り組みに比べ手軽で、大々的なSDGs対応がしにくい中小企業であっても取り入れやすいのがうれしいポイントです。
名刺はビジネスシーンで多用されるツールなので、効果的なアピールにもつながりやすくなります。
継続的な取り組みができるのも名刺でSDGsに取り組むメリットです。
SDGsを導入しても、手間がかかる取り組みはなかなか継続できないものです。
手軽に導入できる名刺のSDGsであれば、長期的にSDGsアピールができます。
さらによい素材や紙製造の手法が確立されたときに柔軟に変更していくなど、状況に応じた改善にもそれほど手間がかかりません。
ここからは、企業が扱う名刺からSDGsをアピールする手法の具体的な運用方法を見ていきましょう。
まず考えられるのは、名刺に使用する用紙の選び方です。
環境に優しい用紙を利用することによって環境意識をアピールでき、イメージアップにつなげることができます。
取り入れやすいのは古紙を利用した再生紙の名刺です。
他に、適切に管理された森林資源を使って作られたFSC認証紙や、森林を適切に管理するための間伐材を使った用紙を取り入れる方法も考えられます。
針葉樹と広葉樹以外の植物繊維を使った非木材紙で名刺を作る取り組みもあります。
非木材紙にはバナナの茎を使ったバナナペーパーの他、サトウキビの絞りかすや竹などを使ったものも。
東北地方で栽培された綿(コットン)の茎から採った繊維と森林認証パルプを原料に生産された紙もあります。
「東北コットンプロジェクト」という、東日本大震災の津波被害により稲作が困難になった農地を再生するための取り組みとして、使うことで栽培する農家の支援につながります。
紙を製造するときには電力が必要となりますが、この電力をグリーン電力に変更することも方法の一つです。
太陽光発電や風力発電、水力発電などの再生可能エネルギーから発電される電力で作られた用紙はグリーン電力用紙と呼ばれます。
グリーン電力用紙を名刺の用紙に使うことで環境への配慮をアピールするのも効果的です。
環境に配慮した名刺を製造している専門業者はそれほど多くありません。
名刺印刷を業者に依頼するときには、SDGsを意識し環境に配慮した素材を取り扱っている業者を選びましょう。
山櫻が提供する法人向けクラウド名刺発注サービスcorezo(コレッソ)では、グリーン電力で製造された名刺を提供しております。
グリーン電力とは再生可能エネルギーによって発電される電力で、CO2が排出されない持続可能エネルギーとして注目されています。
グリーン電力で作成された名刺にグリーン電力マークを入れれば、環境への配慮をアピール可能です。
地球温暖化対策への取り組みをPRするために、ぜひグリーン電力名刺をご活用ください。
企業がSDGsロゴを使用するときにはルールを遵守することが肝心です。
SDGsは国連サミットで採択されたため、ロゴのダウンロードは 国際連合広報センターのサイト から行う決まりになっています。
基本的にはロゴは自由にダウンロードできますが、状況によってはロゴの使用に許可が必要となることもあります。
SDGsロゴを販促商品や自社製品に使用する場合には商業用途と見なされるため、許可とライセンス契約が必須です。
また、SDGsを支援する活動のための費用をまかなう資金調達の手法として、SDGsロゴを使用するときにも許可やライセンス契約が必要です。
これ以外の用途であればロゴの使用や引用に許可は必要ありません。
企業の名刺には、SDGsロゴ・バージョン2(国連エンブレムのないもの)、SDGsカラーホイール、目標を表す17のアイコンが使えます。
ただしロゴの使用ルールは細かく定められているので、違反にならないよう十分注意しましょう。
SDGsを適切に取り入れれば企業のイメージアップや事業機会の創出につながっていきます。
企業がSDGsをアピールするときにはまず、名刺からSDGsを取り入れてみましょう。
名刺を通したSDGsは手軽に実践でき、企業に多くのメリットをもたらします。
名刺にSDGsロゴを入れるときにはガイドラインの遵守が重要です。
不明な点があるときには国際連合広報センターに問い合わせるか、名刺作成の十分な実績を持つ印刷業者に相談してみましょう。
株式会社山櫻が運営するcorezo(コレッソ)では、環境配慮やフェアトレードの用紙を豊富に取り揃えてるほか、グリーン電力を活用した名刺作成を行っております。ご興味のある方はぜひお気軽にご相談ください。