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2023/07/13

「共創」とは何か?共に価値を作ることでビジネスはどう加速するのか? AccurioDXから学ぶ事業成長のヒント



近年、「共創」という言葉をビジネスシーンでよく耳にするようになりました。コニカミノルタ株式会社(以下コニカミノルタ)は、デジタル印刷で人と企業のコミュニケーションを革新する共創プラットフォーム「AccurioDX(アキュリオディーエックス)」を2022年6月に立ち上げ、新たな市場拡大を目指し、120社を超えるさまざまなパートナーとの価値共創を進めています。
なぜいま価値共創なのか? コニカミノルタが発揮できる強みとは?コニカミノルタ株式会社 プロフェッショナルプリント事業本部の山口真広氏は、さらなる事業拡大のために2023年6月より中国の大連へ。さらに多くの企業とともに共創し、事業の拡大を行っています。今回は大連へ渡る直前に、価値共創についてお話を伺うことができました。



【お話を伺った方】

コニカミノルタ(株) プロフェッショナルプリント事業本部
PPHマーケティング統括部 PPマーケティング部 ビジネス開発グループ
AccurioDX ブランドデザイナー 山口 真広氏


大学を卒業後、コニカミノルタにて複合機の先行技術開発、
製造業・印刷業向けの新規事業開発を経て、2019年10月より現職。

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【インタビュー内容】
■価値共創事業の目的・ミッションについて教えてください
■強みは何ですか?
■山櫻との価値共創の取り組みについて教えてください
■パーソナルカラーに共感してくれたのはなぜですか?
■これからの展望について聞かせてください

価値共創事業の目的・ミッションについて教えてください

サプラインチェーン変革の実現へ
目的は、コニカミノルタの「印刷機の製造販売事業」から「コミュニケーション変革事業」にトランスフォームすることです。 従来のビジネスモデルは、お客様へプリンターを販売し、プリンターの保守メンテナンスや消耗品によって継続的に収益を上げていくというモデルです。それに対して、AccurioDXのビジネスモデルは印刷の発注者(ブランドオーナー等)とともに紙を使ったマーケティング施策を共創することで印刷機会を増やし、プリンターの稼働機会を増やすというモデルです。コニカミノルタは、印刷物が生まれてから消費されるまでのサプライチェーン全体に関わり、デジタル印刷によるマーケティングコミュニケーションを活性化します。これをサプライチェーン上のプレイヤー全員と共創することで、ビジネスが継続的に回る状態を作ります。


アジャイル型のマーケットインで社内変革も
ミッションは、コミュニケーション変革です。独自の技術で事業展開してきた弊社は150年以上の歴史がありますが、製品の機能改善だけでは、今後たちゆかないと考えています。既成概念を取り払い、自社の提供価値に真剣に向き合った末に、印刷物という「コミュニケーション媒体」を最も価値の出る状態にすること=「コミュニケーション変革」をしなければならないと考えたのがAccurioDXでした。そして、直接お客様のところへ行き、アジャイル型で価値を磨き続けることが必要不可欠なのです。この活動を通じ、社員自身の自己成長を促進することも重要な意義であり、価値共創とはそのような社内変革のためにも重要な活動だと考えています。

マーケティングイメージ


強みは何ですか?

伴走しながら事業の発展に貢献
AccurioDXで生まれる価値を紡ぐチーム「DoroXsai(ドロクサイ)」には、①出ろ ②行け ③やれ という行動指針があります。まず既成概念を取り払い、会社や社内にある常識の外に出る(「①出ろ」)そして、自らお客様のところに行く(「②行け」)。そこで見つかった様々な学びや課題に対し、必ずなにかやってみる(「③やれ」)。

DoroXsai(ドロクサイ)行動指針

コニカミノルタ株式会社 公式ホームページより


私たちにはモノもソリューションもありませんが、泥臭く伴走しながら事業を育てていくというプロセスがあります。これは、多くのお客様に共感をいただいています。モノを提供して先にデジタル化するのではなく、まず事業変革=トランスフォーム(変形)をすることが、最も重要だと考えています。このようなスタンスと、お客様に価値を実装していくというプロセスは我々の強みですね。

有限会社 中村かまぼこ店様との価値共創はその強みが発揮できた一例です。1to1DMをテストから始められ、事業成長に伴走してくれるAccurioDXに魅力を感じていただき、共創することになりました。そして実際に、かまぼこを消費する新たな機会を創出することができました。一方通行の販促ではなく、DMを受け取った人が温かみを感じ、かまぼこを購入するという双方向のコミュニケーションが生まれたことが、良い結果に繋がったと考えています。

山櫻との価値共創の取り組みについて教えてください

当初、封筒印刷機の導入に携わる山櫻の方に対して、仕事を創出する活動や生産現場の業務効率化についてご提案していました。特に、仕事を創出する活動に関しては何をしようか漠然としていたのですが、半年の期間をかけてお話を重ねる中で、パーソナルカラーメディアを広げていきたいという課題が見つかりました。パーソナルカラーがビジネスに役立つのか?ということが最大の問いでした。ちょうどその時に、我々コニカミノルタの展示会を企画していたので、ビジネスの場でパーソナルカラー名刺を使って効果を実証してみようとなったのです。

パーソナルカラーが印象をコントロールするという価値だけでなく、ビジネスマンにとって有用なものになると証明できれば、パーソナルカラー名刺を使う人が増える。我々としては、名刺印刷が増えることで、我々の機械も使っていただける…、両社にとってビジネス成長の可能性が広がるチャンスだと思いました。実際に、普通の名刺よりもパーソナルカラー名刺のほうが2.1倍も商談に繋がり、効果を証明することもできました。

パーソナルカラー名刺を活用した実証実験

パーソナルカラーに共感してくれたのはなぜですか?

私たちは、機械の販売やサービスの創出が一番の目的ではありません。共創パートナーやそのパートナーのお客様の成長に貢献することが使命です。パーソナルカラーメディア事業の規模は小さくても、ビジネス成長の可能性を考えれば違和感はなく、我々のコンセプトにもヒットしていたので「やろう」と話を進めることが出来ました。

また、私自身にパーソナルカラーの知識が無かったため、最初は半信半疑でした。しかし、パーソナルカラー診断をしてみて、自分が(似合うと)思っていた色と、全然違う色が似合うということが分かり、意外性やインパクトを残せるパーソナルカラーにはビジネスチャンスがあると感じました。展示会で使ってみて「本当に使えるじゃん!」と効果を肌で感じましたね(笑)。

これからの展望について聞かせてください

新たな広がり…ビジネス成長に「共創」を。
ソリューションビジネスは、なにか特定の課題解決で終わってしまいがちなのに対して、価値共創はつながりができるということがメリットです。今回も商談化率が上がるセミナーを開催したり、展示会で繋がったお客様がパーソナルカラー名刺を導入するなど、プラスアルファのつながりができました。これは共創活動ならではの良いところだと実感しています。これからもビジネス成長に伴走していくというスタンスを大事にしていきたいです。

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この記事の作成者
法人向けWeb名刺発注サービスcorezo(コレッソ)
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