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2025/01/07

一度のログインで、効率と安全性を実現。名刺発注システムをSSO(シングルサインオン)するメリットを深堀り!

※2025/03/25更新

IDとパスワードを一度入力するだけで複数のサービスを利用できるSSO(シングルサインオン)。 今回は、名刺発注システムをご利用の方向けに、SSO導入のメリット・デメリットについて解説します。SSOの導入を検討している方は是非ご一読ください。


【目次】
1.企業におけるID管理の課題とその解決策
2.ID管理の煩雑さとその影響
3.SSOによる解決策
∟【SSOの導入によるメリット】
∟【デメリットとその対策】
4.corezoとの連携実績について

5.まとめ



企業におけるID管理の課題とその解決策

企業では、社員のID管理とアクセス権限の設定が日々の業務に大きな負担をかけています。特に複数のシステムやツールを導入している企業では、それぞれのシステムごとにIDを管理しなければならず、時間と労力がかかるうえ、ミスや漏れが発生するリスクも高まります。このような状況において、SSO(シングルサインオン)は、企業の管理部門にとって有力な解決策となります。

クラウド名刺発注管理サービスcorezo(コレッソ)をご利用いただいているお客様の中でも、SSOの導入を希望する声が増えてきています。複数のシステムを使い分ける中で、ログインの手間を省き、セキュリティを強化したいというニーズが高まっているためです。今回は、名刺発注システムとSSOすることのメリットについて深堀りしていきます!

ID管理の煩雑さとその影響

管理部門や各部門の上長は、従業員一人一人に対して、さまざまなシステムへのアクセス権限を管理する必要があります。例えば、以下のようなことが挙げられます。

①パスワード管理の負担:社員が複数のシステムのパスワードを記録し、管理する必要があり、漏洩や誤ったアクセスを防ぐために細心の注意を払う必要がある。
②アクセス権限の調整:社員が異動や退職した際、速やかに権限を変更・削除しなければならず、これを手動で行うのは大きな負担。
③セキュリティリスク:異なるシステムで同一パスワードを使ってしまう等での悪意ある攻撃者によるリスクが高まる。



これらの業務負担は多くのリソースを割き、結果的に本来の業務に充てるべき時間が削られています。煩雑な手続きや管理業務が増えることで、従業員が本来の職務に集中できなくなり、生産性が低下する恐れも。このような状況を改善するためには、効率的なツールの導入が求められます。そのひとつがSSOです。

SSOによる解決策

SSOを導入することにより、ID管理の手間を大幅に軽減できます。SSOでは、社員が一度ログインするだけで、複数のシステムにアクセスできるようになります。これにより、パスワードを管理する負担が減り、セキュリティも強化されます。

【SSOの導入によるメリット】

①利便性の向上

社員が一度のログインで複数のシステムにアクセスできるため、毎回異なるパスワードを入力する手間が省け、業務の効率が格段に向上します。corezoにログインする際は企業コードとIDとパスワードの3点が必要ですが、SSOすることでログインにかかる時間の短縮や、業務中の煩わしさを軽減できます。

②セキュリティ強化

SSOを導入することで、パスワードの管理が一元化されるため、強力な認証手段を適用しやすくなります。さらに、パスワードが漏洩するリスクが低くなり、不正アクセスを防止できます。社員が複数のシステムで異なるパスワードを使用することで、パスワードの使い回しによるリスクも回避できます。

③ユーザー管理の効率化

総務部門としては、社員の異動や退職に伴うアクセス権限の変更・削除を迅速に行うことが求められます。SSOでは、IDとアクセス権限の管理を一元化することができ、これらの変更作業を効率よく行えます。



企業において、クラウド名刺発注システムとSSO連携させることで得られるメリットは、利便性やセキュリティの向上だけでなく、ID管理の負担を軽減できる点が大きいことが分かります。新規でIDを作成する手間を省き、社員が個別のIDとパスワードを覚える必要がなくなるため、セキュリティリスクを減らし、管理者にとっても非常に効率的です。このように、SSOは単なる利便性向上にとどまらず、企業全体のセキュリティと運用コストの削減にもつながる重要な機能です。


【デメリットとその対策】

SSOには多くの利点がありますが、導入にあたってはデメリットも存在します。主なデメリットとその対策を紹介します。

①システム間の互換性

企業によっては、さまざまな異なるシステムを利用しているため、SSOの導入が困難な場合があります。特に、古いシステムやカスタマイズされたシステムとの統合が難しいことがあります。
対策:既存のシステムとSSOの統合性を確認し、必要に応じてインターフェースやカスタマイズを行うことが求められます。

②導入コストがかかる

SSOシステムの導入には、初期投資が必要となることがあります。システムの導入費用や、既存システムとの統合にかかる費用が発生するため、慎重に計画を立てる必要があります。
対策:セキュリティインシデントが発生することを考慮すると、長期的な運用コスト削減を見据えた投資として、ROI(投資対効果)を評価し、導入を検討します。

③単一障害点(Single Point of Failure)

SSOの最大のデメリットは、「一度のログイン」で複数のシステムにアクセスできるため、SSOシステムに障害が発生すると、すべてのシステムへのアクセスが停止することです。これにより、業務が一時的に滞る可能性があります。
対策:SSOシステムの冗長化を行い、障害発生時に備えたバックアップ体制を構築することが重要です。

corezoとの連携実績について

以下に、corezoとシングルサインオンができる具体的な例としていくつかのグループウェアやポータルサイトを挙げてみましょう。

Google Workspace



Google Workspaceでは、Googleアカウントに一度ログインするだけで、Gmail、Googleカレンダー、Googleドライブ、スプレッドシートなど、さまざまなサービスにスムーズにアクセスすることができます。例えば、プロジェクト管理のためにGoogleドキュメントを使いながら、同時にチームメンバーとGmailでコミュニケーションを取ることが可能です。このように、Google Workspaceはシングルサインオンを活用することで、ユーザーの業務効率を大幅に向上させています。

Azure Active Directory



MicrosoftのAzure Active DirectoryもSSOをサポートしており、企業内のさまざまなアプリケーションに対するアクセスを一元管理できます。ユーザーは一度ログインすることで、Office 365、SharePoint、Teamsなど、Microsoftが提供する多くのアプリケーションに簡単にアクセスできます。また、Azure ADは企業のセキュリティポリシーに基づいた細かなアクセス制御が可能で、リモートワークが増える中でも安全に業務を行うための強力なツールです。

Okta



Oktaは、企業向けのアイデンティティ管理サービスを提供しており、シングルサインオン機能を通じて、さまざまなクラウドアプリケーションに対するアクセスを効率化します。Oktaを利用することで、企業はユーザーのアクセスを一元管理し、セキュリティを強化しながら、従業員が必要なアプリケーションに迅速にアクセスできる環境を整えることができます。

HENGE ONE


HENGE ONEは、国内でのビジネスに特化したシングルサインオンソリューションを提供しています。特に日本の企業文化に合った使いやすさを追求し、社内の様々な業務システムへのアクセスを簡素化しています。HENGE ONEを利用することで、企業内の情報共有が円滑になり、業務の効率化が図れるのが大きな特長です。



これらの例からもわかるように、シングルサインオンは業務の効率化だけでなく、セキュリティの向上にも寄与します。ユーザーは一度のログインで複数のサービスにアクセスできるため、時間の節約や管理の手間を大幅に減らすことが可能です。このような利点を享受するために、ぜひ自社でもSSOの導入を検討してみてはいかがでしょうか。



まとめ

企業にとって、ID管理は非常に重要であり、業務効率やセキュリティの観点からも改善が求められています。SSOの導入により、ID管理の煩雑さを解消し、セキュリティを強化しながら、業務効率を向上させることが可能です。もちろん、導入にあたってはコストやシステムの互換性を考慮する必要がありますが、長期的にはコスト削減や安全性の向上に繋がるでしょう。SSOの導入は、管理部門や管理者にとって非常に有効な解決策となるはずです。corezoは、SSO対応の実績が豊富で、多くの企業様に導入されています。SSO対応を考えている企業様は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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この記事の作成者
法人向けWeb名刺発注サービスcorezo(コレッソ)
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