―― 名刺のこだわりの部分を教えてください。
その1.ブランドカラー
グループブランドPERSOLのブランドカラー表現です。規模の大きさと安心感、そしてすべての人に寄り添いたいという想いを込めて、どんな色とでも相性の良いグレーを選んでいます。しかし、グレーは印刷技術や紙質によりとてもムラのある仕上がりとなるため、深みと上質感のある印刷にこだわりました。
その2.フリーエリア設定
傘下商号やサービスが多岐に渡るため、各社で自由に構成できるフリーエリアを設けて、多様性を出せるレイアウトにしました。その際にも、PERSOLとの関係が視覚的に理解できるような配置比率を設定する等工夫をしています。
―― 名刺を受け取った人にどのような印象を与えたいですか。
PERSOLの社員に対して、「安心感」「上質感」「頼りがいがある」イメージを感じていただきたいです。
パーソルグループ様は、新入社員のグループ理解の促進とグループ間交流を目的として、2017年からグループ合同入社式を開催しています。2018年度の新入社員は総勢約1,000名。一口に交流といっても違う会社同士でコミュニケーションを取ることは簡単ではありません。そこでパーソルグループ様はさまざまな工夫を凝らし、新入社員が会社を身近に感じ、グループの一員だと実感できるコンテンツを用意されています。
参加型コミュニケーション施策の一環で新入社員同士が名刺を交換する「名刺交換大会」は、新入社員のアンケートでも「他のグループ内企業の人たちと話せてモチベーションアップになった」、「仲間意識が芽生えた」と評判の高かったコンテンツのひとつ。山櫻は名刺交換大会で使用される名刺印刷のバックアップを担当させていただきました。今回はパーソルホールディングス株式会社グループ人事本部タレントマネジメント部タレント開発室の長島様に、合同入社式のねらいと名刺交換大会の効果についてお話を伺いました。
―― グループ全体の合同入社式をすることになった背景を教えてください。
長島 パーソルホールディングスは2017年7月に社名変更をしました。徐々に各社が社名を変え始め、社名にパーソルという冠が入り始めたのがここ1~2年。そのタイミングに合わせて合同入社式を企画しました。
―― どのようなねらい・目的があるのでしょうか。
長島 パーソルグループのグループビジョンに加え、各社にもビジョンがあるため、新入社員は混乱しがち。求められる人物像も各セグメントや個社によって異なるので、グループといえど本当に多種多様な人材が集まります。一社で1,000名採用し入社するのとは違う、「文化の融合」が起こります。だからこそ、新人が一堂に会する場というのはとても大事。企業の規模は数字では分かっていても、やはり体感すると全然違うものです。1,000人いるということ自体がすごいんですよね、「あぁ、これがグループか」という。
―― この場があるからこそ自分たちの役割・目標が明確に見えてくるのですね。
長島 そうですね。例えば「あ、こういう事業があるんだ」ということを知ることで、お客様への提案の幅も広がります。自分たちの会社では解決できないことも、グループ各社を紹介したり連携したりすれば、今までできなかったソリューションが提案できる。そういう意味でも、合同入社式を開催する価値はとても大きいと思います。
多様な人が集まるグループで、価値観の違う人々が融合するというのは簡単ではないけれど、それは経営層だって、中間管理職だって、新人だって同じ。既存社員の融合も、まだまだ道半ばです。協業事例は増えていますが、これからという時、会社に入る一日目にグループ内の新入社員同士が交流し、グループを知ることは、中長期的に考えても意義があると思います。
―― 名刺交換大会を取り入れたのはなぜですか。
長島 新入社員の緊張を少しでも和らげるために、参加型企画として名刺交換大会を企画しました。社会人の1つの代名詞が名刺というイメージがありますからね。今では学生でも持っている方もいますが、やはり「名刺」というツールは社会人ならでは。学生から社会人へのスイッチという観点もあります。
交換する時に自分たちの紹介もするんです。ただ交換するだけではなく、自分の特徴を3つ話して、ある程度お互いのことを知りあってもらうようにします。基本的に新人同士で行いますが、参加している役員や社員も一緒になって行うので、新人が社長と交換する機会もあります。
―― 名刺交換大会はどのような効果がありましたか。
長島 アンケートを見てみると、新入社員にとって印象に残ったコンテンツの1位は名刺交換大会。「交流できる場所があまり無いのでよかった」という声が多かったですね。改善意見もありますが…。45分でも短いという意見や、メールアドレスが発行できないので、社名と名前だけになってしまって、その後の連絡が取れないという意見がありました。
―― corezoのマイページ※1を使えば一部改善できそうな点もありますね。
原田 「名刺の情報が少なく、交流促進するのは無理がある」や「顔と名前が一致しない」というご意見は、corezoのマイページという機能で改善できそうです。corezoでは一人ひとりのIDにマイページを配布しており、顔やアドレスを登録できるうえに、今後は名前で検索する機能も追加になります。
長島 なるほど。とても面白いですね。
原田 FacebookやLINEなどのSNSに比べて、corezoはよりビジネスパーソン向けのコミュニケーションツールです。経歴や資格趣味や特技なども入力が可能です。営業ツールにもなりますし、社内で使うための交流というツールとしてもお使いいただけます。
長島 いくつか課題はありますが検討できそうですね。ひとつは入社式直前までに名刺の内容が定まらないこと。あとは、corezoを使用している人でないとWebページを作れないということですね。新入社員全員がcorezoのIDを持っているわけではないので…。 しかし、新人同士のコミュニティができるのがとても良いと思います。名刺は初めて会うときのきっかけですもんね。
原田 貴重な体験を共有し、その時名刺交換した人が、その後会社でどう成長したのか追えたら…。
長島 おもしろいですね。
原田 こちらも改善すれば御社にご協力できる可能性があるので、サービス面をもう一度見直していきたいと思います。単純に名刺を発注するだけのシステムではなく、出逢いをカタチにできるように。
長島 はい、私たちも参加型のコミュニケーション施策として最適なものを検討していきたいと思います。
※1 corezoマイページとは
corezoのIDをお持ちのユーザーなら誰でも無料で利用可能な個人ページです。ページの内容はIDごとに変えられるため、「自分を紹介したいけれど、名刺では表現しきれない」という方に最適なツール。新入社員の方なら特技や資格、営業なら過去の実績や新製品のお知らせ、研究職の方なら自身の文献を掲載するなど、何を伝えるかはその人次第。SNSが普及する現代で、よりセキュアでビジネスに特化したWebサービスです。
ありがとうございました。
Web事業部 ソリューション営業グループ 原田 宏
今までパーソルグループ様の色々なお仕事をお手伝いさせていただきましたが、今回の合同入社式の名刺に関するお仕事は、身の引き締まる思いで担当させていただきました。 ただ名刺をつくるだけでなく、その名刺がどんな使われ方をするのか、誰が渡し、誰に渡り、どんな効果が生まれるのかが、イメージできていていましたから。千人近い社会人同士の最初のイベントで、最初の名刺交換、そんな大切なかけがえのない時に自分が仕事として関われることを喜ばしく思いながらも、しっかりやり遂げなければならない責任を感じていました。 私自身も新人に戻った気持ちで、基本に忠実に納期、品質、価格と抜けはないか、検品までしっかり自分でやって最終出荷しました。名刺を、山櫻の発注システムコレッソを通して、お客様との出逢いを名刺という印刷物に留まらず、思いの詰まったカタチにできたと思います。
グループ数が多い企業様の場合、いかに名刺のレイアウトに統一感を持たせるかが大きな課題となります。
そこで重要とされるのがPERSOLの「P」をモチーフとした共通のブランドシンボル。
扱うサービスは違えど、同じグループであるという意識を自然と生み出す役割をロゴは担っていると思いました。
今回はブランドカラーのこだわりにもお応えでき、山櫻の色に関する印刷技術の高さを活かせた事例となりました。
これからも名刺を通して様々な人の出逢いを繋ぐお手伝いを続けていきたいと思います。【掲載日:2018年6月28日】
「人と組織の成長創造インフラへ」をグループビジョンとし、人材派遣の「テンプスタッフ」、転職支援の「DODA」、アルバイト求人情報サービス「an」、「LINEバイト」などを手がけるパーソルホールディングス株式会社様。ITアウトソーシングやエンジニアリングも担い、人が働く上でのマッチング支援、成長支援を行う、国内外80社以上の企業グループです。
普段の名刺発注業務に効率が悪いと感じていませんか?人事異動時期には名刺の発注作業が集中し、作業負荷が大きいことも。
また、名刺を複数のサプライヤから購入していて、品質・仕様・価格がばらばらになってはいませんか?
そんな企業様におすすめのcorezoの便利で豊富な機能をご紹介いたします。
三共食品株式会社 様
名刺はその人の「顔」となる重要なビジネスツール。名刺を渡す場面は自身の働き方の想いを伝える絶好の機会でもある。調味料や乾燥野菜などの加工食品の製造・販売を行う三共食品株式会社はOne Planet Paper®(通称バナナペーパー)を名刺用紙として採用。顧客からの印象や社員の反響について、BIG BOSSこと代表取締役社長 中村氏と川瀬氏に話を伺った。
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株式会社LIFULL 様
住宅・不動産ポータルサイト「LIFULL HOME'S(ライフルホームズ)」をはじめ、引越し情報サイトの運営、インテリア・家具の通販など、暮らし全般の事業を提供する“ライフデータベース&ソリューション・カンパニー”株式会社LIFULL様(旧 株式会社ネクスト)。社名変更に伴い、名刺デザインをリニューアルすることになりましたが、 ロゴからコーポレートブランドのコンセプトを伝えてきれていないこと、フルカラー印刷ではシンボルカラーを忠実に表現できないことが課題となっていました。
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学校法人 サービス会社 様
学校の教育理念に基づき学生生活を支援し、快適なキャンパスライフをサポートすることを目的に設立されたサービス会社様。就職の氷河期といわれる中、学生の就職活動に関する支援ツールとしてcorezoをご導入いただきました。今回はそのご担当者 福本様に、corezo導入の経緯と効果についてお話を伺いました。
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