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2018/08/21

SDGsのヒント Vol.1 "MOTTAINAI"を社会貢献に! フードバンクの取り組みとは?



フードバンクという言葉をご存じでしょうか?新たな社会貢献活動として、徐々に浸透している取り組みです。今、活動の幅を広げているフードバンクをご紹介します。

フードバンクって?

食品メーカーや外食産業では品質に問題がないのに、商品として販売できない食品が日々、生まれています。1例を挙げると運送中に梱包されている箱の角が少し潰れてしまった商品や賞味期限の日付を間違えて印字してしまった商品です。このような商品を無償で引取り、児童や生活困窮者のための福祉施設に渡し、消費してもらう活動をフードバンクと言います。渡す側は廃棄費用の削減やCSR(企業の社会的責任)活動となり、受け取る側は食費を軽減することができるので、双方にメリットがある仕組みです。1960年代にアメリカで発祥し、日本でも2000年代から各地で活動が開始されています。


日本に合っているフードバンク

フードバンクという活動は実は日本の社会に適した仕組みなのではないでしょうか。
日本人は商品の梱包状態に非常にシビアな目を持っていると言われ、包装が少しでも傷ついていると商品として販売できません。そのため梱包不良による不良品が多く発生していると予測されます。これはフードバンクに提供することができる食品が多く存在することになります。
またフードバンクの根幹には「もったいない」と考え方があります。日本人なら誰でも知っている「もったいない」を活動の基礎としているので理解を得られやすいです。ちなみに「もったいない」という日本発祥の言葉は、世界中で受け入れられ、「MOTTAINAI」という世界共通の言葉として普及しています。
このように梱包にシビアで「もったいない」という考え方が当たり前にある日本では、さらにフードバンクの活動が広がる可能性が充分にあります。

SDGs(持続可能な開発目標)との関係

フードバンクの活動はSDGsの目標2「飢餓をゼロに」の達成に大きく貢献する活動です。SDGsの目標2番では「脆弱な立場にある人々が一年中安全かつ栄養のある食料を十分得られるようにする(2-1抜粋)」ことを目指しています。また廃棄される食品を有効活用するので、目標12「つくる責任 使う責任」との関わりも大きくあります。



まとめ

現在では、各地にフードバンク活動を行う団体が設立されていて、ボランティアを募集しているところも多くあります。ぜひフードバンク活動に参加されてみてはいかがでしょうか。

日本の代表的なフードバンク活動を行っているNPO法人
セカンドハーベスト・ジャパン
http://2hj.org/