2021/05/19
点字名刺は、普段お使いの名刺に点字加工を施した名刺です。
渡した相手に対して福祉に理解がある企業であることをアピールし、企業イメージ・企業ブランドを向上させる効果があります。
また、渡した相手にインパクトを与えるだけでなく、点字名刺を作っている障害者の方に社会参加の機会を作り、雇用を生み出すという意義があるので、最近は福祉業界に留まらず多種多様な業界からの需要があります。一枚の点字名刺が生み出す数多くの効果をぜひご実感ください。
現在お使いの名刺の納期にプラス1週間から10日後の納品となります。
点字名刺にご興味のある方・corezoの導入をご検討中のお客様は、電話またはメールにてお気軽にお問い合わせください。
点字名刺加工を展開されている、就労継続支援B型事業所「かたくりの里」の高松所長に、運用ルールや今後の展望など、点字名刺に関するお話をお伺いしました。
「かたくりの里」は就労継続支援B型事業として、精神障害を中心とした障害者の方が、将来的に就労に就くことができるようお手伝いさせて頂いている事業所です。1987年開設で今年で27年になりました。
事業所がスタートした当初は菓子作りや軽作業をメインとして活動していましたが、4年前からパソコンを使った業務を展開しています。現在はパソコンを利用した業務は「パソコン工房」という名称で独立した施設で行っています。
その中でも点字名刺はパソコン工房の中心業務になります。業務の拡大を検討した際、ここの職員が以前、点字名刺作成に携わっていたこともあり、経験があったことから導入という流れになりました。
文字を点字化する専用のソフトがありますので、打ちたい文字を入力すればパソコンで変換することができます。作業内容はマニュアル化していますので、点字のことを詳しく知らない人でも作業ができ、個人によって品質にバラつきが出るということもありません。
しかし、点字名刺を作業するのは限られた人数で行うようにしています。名刺は個人情報を取り扱うので、管理の意味も込めて「名刺部」という部門に登録した作業者のみで行っています。
業務の流れはまず点字印刷が必要な名刺が届いた段階で、職員と名刺部の担当者が集まりミーティングを行います。業務内容と役割分担を明確にすることを常に心がけていますね。
専用ソフトに印刷内容を入力し、点字化してから印刷しますが、印刷前と印刷後に名刺箱に入っている名刺の枚数を職員がチェックします。最終の仕上がりも職員が確認するようにしていますが、担当者にも責任を持って作業してもらうために、1枚1枚点字にズレが無いか、印刷にカスレが生じていないかなどは報告をもらうようにしています。印刷時間は1箱(100枚)あたり一時間かかるので集中力が必要な作業となりますが、職員がサポートして繁忙期も乗り越えました。
以前は「点字は視覚障害の方が使うもの」という考えがありましたが、最近はそのような概念が取り払われ福祉関係に関わらずお持ちになる方も増えました。他業界の方々にも、点字名刺を通して私達の活動を世の中に認知していただき、これからも活動の場を広げていきたいと思っています。
一枚の名刺が福祉への扉を開くきっかけとなり、そこから話題が広がればいいですね。
社会福祉法人県央福祉会が1987年に開設した、精神障がいのある方々が利用する就労継続支援B型事業所。
クッキーなどのお菓子の製造や、ホテルに置かれるナフキンを折る作業など仕事内容は多岐に渡ります。