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2019/01/07

SDGsのヒント Vol.3 いま世界中が注目している シェアリングエコノミーとは



SDGs(持続可能な開発目標)の身近な取り組みや活用方法などを分かりやすくご紹介する、「SDGsのヒント」。3回目となる今回は、いま世界中で注目されている「シェアリングエコノミー」についてご紹介します。

シェアリングエコノミーとは?

「シェアリングエコノミー(sharing economy)」とは、アプリなどを使って、個人間でモノや場所などをシェア(賃借や売買や提供)することを意味します。必要な人が必要なタイミングで必要なモノやサービスを共有して利用できるため、購入費や維持費といったコストを削減できる画期的な仕組みと言えます。「民泊」や「ライドシェア」、「フリマアプリ」という言葉を聞いたことはありませんか?これらの行動も場所や乗り物、モノをシェアすることから、シェアリングエコノミーといえます。


古くて新しいシェアリングエコノミー

モノをシェアするという行動自体は特に新しいことではありません。昔の人たちは、ご近所から調味料を借りたり、親戚の家に下宿するなど、当たり前にシェアをしていました。これらの行動とシェアリングエコノミーとの違いは、アプリなどのプラットフォームを介してシェアするということです。昔の人たちは、基本的には面識がある人同士でシェアをしていましたが、アプリを使用することで全く面識のない個人間でのシェアが可能となりました。
シェアリングエコノミーは、モノや場所、時間だけではなく、人のシェアも可能です。例えば掃除などの家事をしてくれる人や話し相手になってくれる人をシェアするサービスなどが挙げられます。変わったシェアでは、料理を作りたい人と食べたい人をマッチングするサービスもあります。今後シェアから新たなコミュニティーが多く生まれ、ビジネスや趣味など多岐の分野に派生していくと思われます。

SDGs(持続可能な開発目標)との関係

私たちは大量生産・大量消費を繰り返し、その結果として自然破壊や動植物の絶滅などを引き起こしてしまいました。このような従来の行動を変えていく必要がありますが、その一方で欲しいと思っている気持ちを我慢するのは難しいことです。そこでシェアリングエコノミーを活用し、モノが不要な人と欲しい人を結ぶことで余分な消費を避けることができます。シェアリングエコノミーは大量生産・消費社会からの脱却という観点からSDGsの全般に関わっています。特に個人間でシェアするという観点から、目標17番「パートナーシップで目標を達成しよう」との関わりが深いといえます。



まとめ

シェアリングエコノミーを利用することで、それまでバラバラだった個人の需要と供給が合致し、環境負荷を軽減することもできます。気軽にできるサービスも多いので、みなさんも利用してみてはいかがでしょうか。